繊維学とその基礎学問領域の成果を研究報告書、書籍発刊、講演会など
の啓蒙活動によって広めるとともに、当財団が維持管理する国登録有形
文化財「衣笠会館」の一般公開事業を行う。
≪公共事業≫
T. 研究・技術開発活動
[重点研究(継続課題)]
研究課題と実施者
「カイコ消化酵素を用いたセントラルグマ教材の開発 − U.アミラ−ゼ及びプロテア−ゼを用いた
新しい実験・演習教材−」
・・・杉村順夫(公益財団法人 衣笠繊維研究所)
[外部連携研究(継続の1課題と新規採択の2課題)]
研究課題と実施者
1.「廃棄野菜の繊維を利用したシ−ト材料の開発」(継続研究)
・・・木村照夫(京都工芸繊維大学工芸科学研究科)
2.「蚕への各種ストレスの供与と産出される絹糸の品質に関する研究」(新規課題)
・・・河原 豊(群馬大学大学院理工学部)
2.「超臨界二酸化炭素を用いる高反応性繊維の創製」(新規課題)
・・・杉浦和明(京都市産業技術研究所)
U. 普及・振興活動
[繊維学術賞・繊維教育賞の授与]
1.繊維学術賞
受賞者:安川涼子氏(奈良女子大学研究院生活環境科学系)
受賞対象研究:伝統工芸染織の感性工学的評価と応用に関する研究
2.繊維教育賞
受賞団体:相楽木綿の会(代表 福岡佐江子氏)
受賞対象の教育活動:相楽木綿の復元と伝承人材の育成
[書籍出版の取組み]
「繊維科学フォ−カス」第3巻「炭素繊維の特徴と用途(平松 徹 編著)」を発行するために、
編集・校正作業を推進した。来年度初頭に発刊予定である。
B 5版. 定価:2,000円(消費税込). ISBN:978-4-9906996-1-2.
[学術講演会の開催]
講師:白井孝治氏(信州大学繊維学部)
演題:昆虫細胞の放射線応答の謎
日時:平成26年5月31日 14時30分〜15時45分
場所:キャンパスプラザ京都 第1会議室
[繊維企業の探訪]
探訪先 : 株式会社 川島織物セルコン
日 時 : 平成26年11月10日 13時〜16時15分
参加人数: 20名
[平成26年度衣笠繊維研究所報告の発刊]
衣笠繊維研究報告第18号を平成27年3月末に発刊した。この年次報告書はホ−ムペ−ジにも収録されている。
V. 衣笠会館の文化財保存・維持管理と公開
[国登録有形文化財指定に伴う会館建造物の点検、補修、維持]
[会館等の補修・管理]
● 衣笠会館内の事務所・廊下の照明器具の一部LED化を図った。
● 人材シルバ−センタ−職員に会館内の清掃を外注委託(年6回)した。
● 危機管理上SECOMと契約(セキュリティ−&防火)した。
[京都府文化財保護の関連会議への出席]
京都府等が主催する次のような文化財保護関連会議に出席し、文化財資源の情報及び法的規制動向などを認識
する場と活用した。
● 平成26年06月22日:
京都府国登録有形文化財所有者の会第8回総会(於:松本酒造株式会社)
● 平成26年07月31日:
京都府文化財所有者等連絡協議会総会 (於:ルビノ京都 堀川2階)
● 平成26年12月02日:
京都府文化財所有者等連絡協議会研修会(於:佛教大学宗教文化ミュ−ジアム 宗教文化センタ−)
● 平成27年3月13日:
平成26年度京都府文化財推進会議(於:南禅寺龍渕閣)
[会館に附属する庭園の管理]
樹木の剪定(年2回)植宏造園に外注するほか、庭園の清掃作業(年1回)を人材センタ−に
委託及び当職員による除草を行い、その維持に努めた。
[会館への来館者数]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・322名(うち一般見学者数:127名)
団体見学者用の館内の説明スライドを更新し、衣笠会館の歴史と特徴をPRした。
[その他広報活動の充実]
● 外部講演会「次世代型繊維への挑戦状の」(於:KITセンタ−ホ−ル:26/12/10)
第3回京糸教室(京都原糸商協同組合等主催)を府市等とともに講演した。
● 当法人のホ−ムペ−ジ(http://krf-textile.com)を新たに自主作成し、主な行事等をアップデ−トに
公開し広くPRした。
≪収益事業≫
X.不動産貸付業
[駐車場業]
30台 (平成26年度中の契約数は、新規3件、解約3件))
[部屋貸付業]
アネックス 1室 (染色家)
≪その他≫
[運営(会議の開催)]
・理事連絡会 : 年10回:迅速に事業執行に関わる具体的な業務の検討等を行う。
・理事会 : 年3回(開催年月:26/4/27,6/28,27/2/21)
・評議員会 : 年2回(開催年月:定時26/5/30、臨時27/3/28)
・賢人会 : 年1回(26/10/21):代表理事の私的諮問機関として随時開催。
・その他 : 社会保険労務士(1回)、税理士(1回)、職員との懇親会(2回)