公益財団法人 衣笠繊維研究所

公益財団法人 衣笠繊維研究所とは、

繊維学とその基礎学問領域の成果を研究報告書、書籍発刊、講演会など
の啓蒙活動によって広めるとともに、当財団が維持管理する国登録有形
文化財「衣笠会館」の一般公開事業を行う。

平成27年度 事業報告

≪公共事業≫
T. 研究助成活動
 [重点研究(継続課題)]

   研究課題と実施者
  「カイコ幼虫を用いたセントラルグマ教材の開発 − V.手動ポリメラ−ゼ連鎖反応法による雌雄判別−」
                             ・・・杉村順夫(公益財団法人 衣笠繊維研究所)
 [外部連携研究(継続課題)]
   研究課題と実施書
   1.「蚕への各種ストレスの供与と産出される絹糸の品質に関する研究」
                             ・・・河原 豊(群馬大学大学院理工学府)
   2.「超臨界二酸化炭素を用いる高反応性繊維の創製」
                   

U. 学術普及・振興活動
 [教育支援助成]

  教材開発課題と実施者
  「衣料用洗剤に含まれるアルカリプロテア−ゼを用いた理科教材の開発」
                          ・・・池内 秀和(京都市立紫野高校)
 [繊維学術賞の授与]
  授賞者と研究課題
   授賞者:末弘由佳理氏(武庫川女子大学)
   授賞対象研究:布の‘しっとり感’に関する研究

 [書籍出版の取組み] 
  「繊維科学フォ−カス」第2巻「蚕サイエンスの進展(古澤壽治・藤井 博 監修)および第3巻「炭素繊維の
   特徴と用途(平松 徹 編著)」を平成27年5月と9月に各300部数を発行した。両巻とも実費配布価格を
   2,000円に設定した。

 [学術講演会の開催]
  前期:平成26年度繊維学術賞および教育賞授賞者による講演会
   日時:平成27年5月31日 14時15分〜16時30分
   場所:キャンパスプラザ京都 第1会議室
   T部 学術賞授賞者 安川涼子氏(奈良女子大学)
      演 題:伝統工芸染織の感性工学的評価と応用に関する研究」
  
   U部 教育賞授賞団体 相楽木綿の会(代表 福岡佐江子氏)
      演 題:「相楽木綿 私たちの取り組み」

 
  後期:外部講師による講演会
   日時:平成27年10月22日 14時〜15時30分
   場所:衣笠会館集会室
   講演者:河原 豊氏(群馬大学理工学府)
   演 題:「繭糸の力学特性に及ぼすカイコの生物学的サイズ・飼育環境の影響」


 [平成27年度衣笠繊維研究所報告の発刊]
   衣笠繊維研究報告第19号を平成28年3月に発刊した。この年次報告書はホ−ムペ−ジにも収録されている。  

V. 衣笠会館の文化財保存・維持管理と公開
 [国登録有形文化財指定に伴う会館建造物の点検、補修、維持]

  
  [京都府文化財保護の関連会議への出席]
    京都府等が主催する次のような文化財保護関連会議に出席し、文化財資源の情報及び法的規制動向などを認識
    する場と活用した。
    ● 平成27年08月08日:
      京都府国登録有形文化財所有者会議(於:銀閣寺 白沙山荘)
    ● 平成27年11月27日:
    京都府文化財保護連絡会議 研修会(於:ルビノ京都)
    ● 平成28年03月16日:
    京都府文化財保護促進会議(於:御室会館)
    ● 平成26年3月12日:
    同上(於:泉涌寺妙應殿)
 
 [会館等の補修・管理]

   ● 駐車場フェンス更新(トタンフェンス⇒ネットフェンス 椛n建(27/9/4〜12)
   ● 会館ガス配管更新(必要箇所 4箇所への供給へ変更)かつらぎガス梶i27/9/24〜26)
   ● 会館内照明のLED化及び会館外壁電気配管等の更新等 鞄本電機商会(27/9/28〜10/5)

 [会館に附属する庭園の管理]
    樹木の剪定(年3回:27/6/5,7/14・10/28に植宏造園及び人材センタ−へ依頼へ依頼)するほか、人材センタ−
    当職員が定期的に庭園の掃除と除草をして、その管理維持に努めた。

 [会館への来館者数]
       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・390名(うち一般見学者数:72名)
   団体見学者用の館内説明スライド「衣笠会館の歴史と特徴」を作成し、必要に応じてスライド上映した。

     

≪収益事業≫
X.不動産貸付業
 [駐車場業]

   30台 (平成27年度中は、満車、3月末で3台分解約)
     
  [部屋貸付業]
    アネックス  1室 (染織家)

≪その他≫
 [広報活動の充実]
   1. 書籍(繊維科学フォ−カス)出版の広報
    ・第86回蚕糸・昆虫利用学術講演会要旨集への広告掲載(第1巻「ミクロのシルクロ−ド」・
     第2巻「蚕サイエンスの進展」・第3巻「炭素繊維の特徴と用途」)
    ・昆虫病理研究会会報への広告掲載(第1巻及び第2巻)
    ・第2巻及び第3巻を繊維関連大学及び諸研究機関等に寄贈した(平成27年5月〜12月)
   2. カイコ学習の支援
     財団近隣の小学校へ桑の葉を提供すると共に、今後提供の拡大を図るため、財団敷地内に
    桑苗植樹をした。
   3. 衣笠会館の紹介
    ・近隣コミュニティ−との接点を密にするため、当財団の活動や衣笠会館の紹介を始めた。
   4. ホ−ムペ−ジの更新
     平成27年度事業活動の進展状況を詳しく掲載するとともに、そのコンテンツの更新・充実に
     努めた。
     

 [財団運営(会議の開催)]
   ・理事連絡会   事業に関わる具体的な執行予定・検討事項などについて審議した。
            年9回(開催年月:(27/4/25、6/12、7/23、9/12、10/9、11/12、
            12/12,28/1/22,3/4) 開催した。
   ・理事会     年6回(開催年月:27/4/25,11/12,12/12、28/1/22、3/4,3/26)開催した。
   ・評議員会    年3回(開催年月:27/5/31、11/14、28/3/26)開催した。
   ・その他打ち合わせ会   代表理事・評議員会議長との意見交換会等
                年8回(27/5/19、5/24、8/28、9/15、10/8、11/10、12/1、
                28/3/18)開催した。
   ・職員・役員等との懇親会(27/11/14、28/1/22、3/26)を催した。
                                                   


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