繊維学とその基礎学問領域の成果を研究報告書、書籍発刊、講演会など
の啓蒙活動によって広めるとともに、当財団が維持管理する国登録有形
文化財「衣笠会館」の一般公開事業を行う。
衣笠繊維研究所10周年記念誌
創立10周年にあたり、「繊維学とその基礎科学領域の研究、教育および普及、繊維に関する歴史的遺産
の継承および多目的利用を図ることにより、広く京都府の繊維産業・社会文化に寄与貢献すること」を
目的に、研究、活動してきた成果を紹介している
【 内容 】
「創立10周年記念誌」発刊のご挨拶 井上 佳彦
「日本の産業革命を推進した綿と蚕糸」 古澤 壽治
T. 織物技術の源流
U. 近畿地方における天然繊維産業の歴史的盛衰
V. 天然繊維素材(綿及び生糸)の貿易
W. 大阪府での木綿織物産業の展開
X. 播州織の興隆:兵庫県多可地方で興った背景
Y. 福井県が輸出用羽二重の生産県となった背景
Z. 縮緬生産を支えた近畿北部の蚕糸業
[. 湖北の蚕糸業−菅浦と木之本
\. 湖東:彦根の蚕糸業
]. 湖西:高島の繊維産業
「近畿地方の織物」 根岸明子
T. はじめに
U. 滋賀の麻織物 高宮布
V. 滋賀の麻織物 近江蚊帳
W. 甲津原の衣生活
X. 丹後ちりめん産地の変遷
「衣笠会館の歴史」 井上 佳彦
T. 文化財保護の観点からみた維持管理